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ますます強まる専門店型店づくり。2018年9月16日

「専門店化が進む小売り」

日本経済新聞が調査の第46回、日本の専門店調査では

全24業種のうち、4分の3に当たる18業種が増収だった。

増収率が5%を超えた業種も7業種と前回よりも2業種増加し、

消費者の商品を求めるニーズは

「何でもあり」から「これがある」の

商品のこだわり、付加価値商品にスポットが当たって来ている。

 

100円ショップの大手4社の売上高は前年比7.3%増となり、

前年より0.5%の伸び率で上回った。

中でも最大手のダイソーは8.1%の増収で

消費者の節約志向を背景に驚く100円の品揃えで支持を集めている。

 

生活雑貨業種の売上伸び率は6.8%と前回よりも0.9%高く、

「無印良品」を展開する良品計画は11.4%の伸びとなった。

酒類の売上高は前年比1.9%増となり、前回の0.1%減からプラスに転じた。

生鮮食品スーパーのロピアは店舗数を伸ばして22.2%の増収、

鮮魚専門の角上魚類は4.0%の増収、

DSの最大手ドンキホーテHDは4.2%と全体の好調さを維持した。

 

「GMS最大手のイオンが専門店化」

GMSを運営するイオンリテールは2020年に

子供用品、美容関連、家具・雑貨品、下着専門の4業種を

専門店の別会社に分社化して

現在のニトリや良品計画と同じ土俵で競争することを発表。

 

イオンリテールの岡崎社長は紙面で

「ユニクロや無印良品と比較して、一番の違いは商品の作り方で

それだけで生きて行く為には商品の深掘り・SPAが出来ていない。

それが出来なければ生き残れない。

今後はGMSを止め、「強い食と強い専門」を作り上げる。

食に関しては総菜で一番になることがスーパーを制すると思う。」

イオンの専門店に対する並々ならぬ決意が見えている。

 

「専門店企業継続の秘訣」

200年もの間、企業を継続して来た老舗和菓子屋の船橋屋は

製法を一貫して変えなかった看板メニューくず餅で消費者の支持を得る一方、

常に新しいことに積極的にチャレンジをする。

くず餅を基に「くず餅乳酸菌」を開発して特許を取り、

くず餅乳酸菌を活用した化粧品やサプリメントなど関連商品を始めた。

 
老舗食品会社として食の安全性については常に正直な製造を心がけ、

若手社員を中心にしてブログを発信し、

新規採用については同社の理念に感動する年間15千人がエントリーする。

 

「食に進出する異業態と極めるスーパー」

家電量販店のビックカメラは

池袋の店を改装して家電の売場を半分に圧縮する一方、

2階の1フロア―を調味料や菓子など食品で品揃えした。

同社の食品構成は1%未満だが、8月には家電のない酒専門店を出店した。

 
食品を取り込んで業績を伸ばしているドラッグストアは

17年度の総売上は前年比で8.2%伸ばし、

医薬品や化粧品を中心に食品スーパーからの利用客を取り込んでいる。

 

ドラッグ各社は健康を軸とした食品開発にも力を入れ、

糖質を抑えたパンや店内調理のカレーライスを販売するなど

業界3位のコスモス薬品の食品の割合は55.9%と

食品が中心のドラッグストアに変わって来ている。

 

守勢の食品スーパーだが

・価格で競合する食品には価格で対応する一方

 自社の商品開発で付加価値を付けた食品を値ごろ価格で展開。

・提案出来る生鮮食品と惣菜の売場づくり

・これらの売場運営は個店が中心となって実行できる組織づくり

スーパーは食品の専門店として消費者に向き合って行く事がカギになる。

 

 
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

<鮭わっぱ飯>

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。