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スーパーの同質化競争対策。2018年4月8日

「食の戦国時代」

日経主要30業種の4~6月産業景気予測では

百貨店、スーパー、コンビニ共に曇り予想で、

ドラッグとネットサービスは薄日、外食は小雨予想。

今後、スーパーの曇が小雨になるかどうか?

人が生きる為の食を受け持つスーパーは環境が厳しくなっても残る。

しかし、最後には全ての小売業が食に参入してくる為、

現状の延長の先に生き残ることは難しい。

「スーパーはどう生きるか」

先週4月2日、日経MJのタイトルでは、

スーパーの魅力をどう作りだすかで生き残りが決まると報道。

 

1、楽しい食生活を提案するライフスタイル型を目指す。

代表する企業としてヤオコーが挙げられ、

同社では店に行けば今晩のおかずが思い浮かぶとか、

四季を感じながら美味しいものを食べたり、

楽しい食生活を提案することで店が魅力的になる為に

生鮮、デリカを中心に強化が重要と言う。

 ライフスタイルは地域によって違いがあり、

 それに対応する為に個店対応が出来る店長の権限と人材育成を進める。

 

2、高品質と割安感を徹底するエブリデーロープライスを目指す。

代表するオーケーは商品価値に対する割安感を追求し、

品質で百貨店に置いてある商品でもオーケーなら2・3割安い。

その為には品質基準で選ぶ2次ブランドや大容量の商品化、

良質商品の大量仕入れによるコストダウンなど、

 自社の基準を明確にしてコストを優先するMDが挙げられる。

コストコの長所を取り入れた日本版のようだ。

 

3、食に対してこだわりを強くして差別化する店づくりを目指す。

代表する福島屋は食の健康を中心に、

農産物を生産者から小売りまで連携することで

野菜を食べて健康を維持する為の店づくりをする。

そのために契約農家との取り引きを増やし、

 健康を担保出来る店のブランドづくりで差別化を図って行く。

 
スーパーは異業態の競争に巻き込まれながら、

同業との同質化競争から脱する為に何かを求めている。

生活のライフラインである健康・安全と品質・価格は変わらない中で、

地域の顧客に対応する為の個性と差別化を強めている。

「小売り決算の明暗」

上場小売り企業の2月期決算が発表されつつある中で、

・セブン&アイHDやイオン、ユニー・ファミリーマートHDは

それぞれコンビニ事業の影響が大きく営業増益となった。

 

・ローソンの営業利益は15年ぶりの減益となり、

滋賀県地盤の平和堂の営業利益は9%の減益となった。

 

これから発表される2月期決算は人手不足に伴う人件費の上昇や

原材料の値上がり、省力化投資などで減益決算が多くなることが予想される。

その中、セブン&アイHDと中国地方の総合スーパー・イズミの業務提携が発表された。

GMSのイトーヨーカ堂の改善が遅れている事から

同業で決算好調なイズミと提携して業務改革を進める狙いがある。

それだけスーパーの将来に不安要素が迫っていることの裏付けだ。

「広がる健康食」

健康を意識した商品づくりが一層加速してきた。

特に単品重点のコンビニにおいては既存店客数が24カ月マイナスとなる等

危機感は強く各社が一斉に伸びている健康食品を発売する。

 
・セブンイレブンは五穀米を使った「五穀ごはんおむすび大葉味噌」など発売

・ローソンは「もっと!野菜」シリーズや「ロカボ」関連商品を拡充、

・ファミリーマートは食物繊維を多く含んだ「スーパー大麦入り梅ゆかり」など

女性やシニア層を新たに取り込む戦略で客数の増加を見込む。

 
・理研ビタミンは主力のノンオイルドレッシングで

塩味を抑えコクを強めた新商品で「さっぱり」のイメージが強い

ノンオイルドレッシングの味を改善して売上アップを狙う。

健康テーマでも美味しくなければ支持されない訳で

同社ではカロリー控えめでコクを強く感じられる商品で拡売を狙う。

 

健康づくりは食事から!

メーカー各社は低糖質や整腸作用、美肌効果などの付加価値食品や飲料を、

小売業や外食においても健康につながる商品やメニュー開発が進み

同質化競争になる恐れも出て来るが、この流れは変わらない

 

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

<鯛めし弁当> 

 

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。