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不確実性が高まる中で利益を重視。1月5日

「消費の掘り起こし」

年末年始の消費は順調に来た中で、

12月の消費動向調査(内閣府)で消費者態度指数は43.1と前月より上昇し、

3年3か月ぶりの水準まで回復した。

しかし、年末は先が不透明なトランプ相場の影響もあり、

これからの平月の消費が注目される。

 

今後のイベントは節分・恵方巻が迫っている。

年々拡大を続けて来た恵方巻は

店頭売り(定番商品)と予約(提案・個性商品)に分かれて来ており、

2月3日の当日は製造作業のキャパから定番に絞った展開になり、

すでに始まっている予約商品はますます変わり種の高額商品になっている。

 

予約商品の変わり種は

・イオンは日本列島丸かぶり贅沢海鮮太巻¥5000

・USMHは世界を旅する恵方巻(ハーフ3本セット)¥1480

・大丸東京はキャビア・トリュフ・フォアグラを使った恵方巻¥8000

等など和から洋・中の具材に広がり、イベント心理を煽っている。

「消費の掘り起こしはプラスαの個性」

ますます2極化が進む消費において、

消費を掘り起こすにはプラスαの個性を持った商品が2017年のヒットを生み出し、

美味しさプラス高級感・健康・新鮮・珍しさで消費の底上げを狙っている。(日経MJ)

 
・冷凍魚製造販売のシーフードワークスの「F4システム」は

鮮魚を低温の液に漬けて魚体の温度を下げ、その後凍結を始めることにより、

解凍時に生じるドリップを通常の10分の1以下に抑えて味・鮮度を維持する。
・県水通商(相模原市)はマグロを温度と湿度を調整した環境で2日間熟成し、

うまみ成分のイノシン酸の増加によるうま味の向上、

熟成過程で水分と共に血中ヘモグロビンを減らすことで変色防止、

など保存期間も3日と長くなる特徴がある。

 
・コメの精米を手掛ける東洋ライスは

新潟コシヒカリや熊本にこまるなど最高級米をブレンドしたものを、

特別に開発した装置でコメを半年間寝かせ、

熟成したものを1㎏1万1304円で販売し、25㎏・300箱を完売した。

「今年の期待する商品」

スーパーのバイヤーが選んだ今年最も拡大が期待される商品として

1位:ヨーグルト

2位:総菜、弁当

3位:冷凍食品

4位:ミネラルウォーター、炭酸水

5位:レンジ・レトルト食品

キーワードは年々高まる健康、簡便性で味を重視した食品。

以前は味の難があった冷凍食品やレトルト食品は味の改善が進み

単身者や高齢者、子供を持つ有職主婦を対象に支持を広げている。

 

・首都圏スーパーサミットの竹野社長は

 現代は「使わない社会」だと、車も包丁も時間も使わない。

ムダを省く消費行動になって来たと紙面で述べている。

その点で上記の総菜、弁当、冷凍食品、レンジアップ関連商品は有望だ。

「不確実性が高まる中で利益を重視」

今、円安・株高、消費改善が年末にはどうなるか予想がつかない不確実性。

企業は利益を維持する為に、商品数の絞り込みに取り組む姿勢が判明。

食品では

・西友の子会社若菜が総菜アイテム数を既存の6割に絞り込み収益に好結果を残し、

セブンイレブンのMD政策は絞り込みをベースに好決算を続けている。

 
・衣料品で好決算を維持するしまむらは春夏商品数を3割削減、

セレクトショップのUAも前年比で3割の商品数削減を打ち出し、

一部の客離れのリスクを取っても売れ筋商品の提案を優先する。

「無印良品」を運営する良品計画も、

17年の春夏物は靴やカバン、服飾雑貨を含めて前年比約1割の削減。

 

消費は平日消費とハレの日消費の2極化はより強まり、

ハレの日にリスクのある高単価商品を提案する為には

定番商品で利益をきちっと維持していないとその余裕はなくなる。

その為に、今年の前半は利益を確保するデータによるアイテムの絞り込みと

販売手法を確立することが重要になる。

 
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<サーモン&アボガド巻>

 

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。