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商品に情報を載せて需要開拓。2017年11月19日

「好景気の中、小売業に明暗」

10月は天候不順で小売業や飲食関連は打撃を受けた。

内閣府発表の10月街角景気(景気判断指数DI)は

小売業は前月比1.2ポイント、飲食関連は6.4ポイント低下、

しかし、株高による好影響もあり先行きの回復期待は強い。

 

発表された小売りを含む内需関連の上期業績は

小売りや運輸において一番の問題は人手不足による人件費の上昇、

売上は前年をキープしても経費の増加で利益を圧迫した決算になっている。

一方、同じ内需でも都市百貨店は訪日外国人のインバウンド消費が引っ張り、

テーマパークや映画などの娯楽は「コト消費」の需要旺盛で好決算を発表。(日経)

 

上場企業の今期(3月期)業績の見通しが発表されたが、

全体では純利益が前期比17%増と過去最高を更新する見通しだ。

製造業は海外で稼ぐ構図が鮮明になっている中、

非製造業・小売業も増収増益の見通しだが、

上期同様に人手不足による付加価値を付けた商品づくりや販売方法の対応不足、

パート・アルバイトの人件費増や残業制約の働き方改革で企業の明暗が分かれる状況だ。

「新規分野に挑戦する小売り・外食企業」

・名店の味を冷凍弁当で提供

法人向け弁当配達のスターフェステバル(東京)は人気料理店監修の弁当を

急速冷凍して北関東や近畿などで販売する等、今後全国へ広げる。

提供するのは、「山本のハンバーグ」や「銀座うち山」など都心の人気店が

監修した弁当5品を\2160で2日前の午前中を受け付ける。

配送範囲を広げる為、冷凍した弁当の鮮度を保って解凍出来る

機械を導入して消費期限を1か月程度に伸ばして展開する。

 
・ミスドはドーナツ主体の商品構成を見直して、

パスタやピザなど食事メニューを導入、売上構成比を15%位に引き上げて

「おやつのドーナツ」から食事を提供するミスドへ転換する。

主力の9割のシェアを持つドーナツは9年連続で減少している。

 
・ヨークベニマルは自社の商圏であり、原発避難区域の福島県富岡町が

避難指示から解除されたことで新たに店舗を開店した。

売場面積は1000平方mと以前の4分の1で、

主な顧客は帰還住民ではなく周辺の原発関連で働く作業員が中心。

帰還住民は200~300人で、原発作業員は周辺の宿泊施設や寮に入っている。

同社では、運営は手探りの状態だが特殊な店舗開発であり、

今後の高齢化や人口減少へ対応する財産になると見ている。

 
・クックパッドは食品スーパーの売場に端末を置き、

料理のレシピを流すサービス「クックパッドストアTV]を始める。

自社で開発した電子看板をスーパーの生鮮売り場に設置し、

売場で売られている食材を使って料理動画を流す方法だが

現在スーパーでクッキングサポートとして、

実演をしながらメニュー案内をしている方法に変わる可能性がある。

 
・食品卸の伊藤忠食品とABCクッキングスタジオが連携して

健康に配慮したレシピを使って地域住民に向け、

料理レッスンやスーパーでの売場提案を実施する。

料理レッスンは山梨県富士吉田市と連携して始めた他、

地元スーパー・セルバとも協力して売場に専用コーナーを設けて

健康に配慮した商品を展開し、市と協力してプロジェクトを進める。

 

縮小する内需において、「コト」を付け加えて新たな需要を掘り起こす為に

情報をどこから引っ張って来るか、異業態とも連携する動きは早まる。

今後スーパーはアマゾンフレッシュなどネットとの競争に晒される中、

売場における商品と情報を組合わせたサービス・価値が重要になっている。

 
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

<メガフライドチキンセット>

 

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。