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売上は変化対応力、生産性はIT活用力。2018年10月28日

「9月業績は業態によって明暗」

秋が急速に深まっているこの頃だが9月の売上は

・日本百貨店協会発表の既存店売上高は

 前年同月比で3%の減と3カ月連続のマイナス。

インバウンド(訪日外国人)向けは前年より伸びているが

国内の落ち込みをカバーできない苦しい状況が続く。

 
・日本チェーンストア協会発表の既存店売上高は

前年同月比で1.9%の増と4カ月連続で伸びている。

売上の7割を占める食料品は2.8%の増加で

相場高の青果が5.3%の増と惣菜は1.5%と順調に伸びている。

 
・日本スーパーマーケット協会など食品スーパー3団体は

前年同月比で2.3%の増と4カ月連続で伸びている。

青果と漁獲量が増えた秋刀魚や秋鮭など漁獲量が好調。

 
・日本フランチャイズチェーン協会発表の既存店売上高は

 前年同月比で3.5%の増加で客数は2.6%の減少しているが、

客単価は6.3%とアップして、売上を伸ばした。
コンビニ各社は秋型商品の取り組みが早く、

今年もおでんや中華まんを商品リニューアルしながら対応、

気温の低下と合わせて売上を牽引している。

 
・外食大手34社の既存店売上は

 ファミレスやファーストフード各社は前年同月比で増加したが、

 居酒屋各社は客単価は維持したが、客数の減少で各社の売上はダウンした

吉野家とすかいらーくのコラボで始めた割引券効果は出ているようで、

今後、各社の連携販促が増えて来る可能性は高い。

 

コンビニは品揃え数が少ない分小回りが早く、消費対応が早い。

商品開発においても季節商品だけでなく

健康ニーズに即応した塩分を抑えた弁当や惣菜、

糖質を制限した「ロカボ」をうたった商品開発、

食物繊維を多く取り入れたおにぎりや米飯など対応力の早さが支持されている。

 
又、付加価値商品の開発で客単価アップを狙った商品を強化しており、

セブンイレブンは熟成肉を使った牛丼を発売した。

牛肉は40日間熟成したアンガス牛を使用し、

肉の旨味を逃さないように加熱する直前にスライスして短時間で調理することで、

アミノ酸などの旨味成分がこれまでの牛丼に比べ1.7倍になったという。

 

「生産性改善の追求」

生産性の改善は小売業の最大のテーマであり、

スーパー各社は人手削減の一歩としてレジのセミセルフ化、

そして無人レジへと歩みを進めている。

 
・イトーヨーカ堂は2019年度末までにセミセルフレジを

現在の4倍の80店までに増やし、利用客の待ち時間も削減する。

又、全店160店舗でAI活用による需要予測と自動発注を導入し、

発注業務の省力化を進める。

 
究極の精算業務である無人レジの導入実験が始まっており、

JR東日本は「Suica」を使った精算をホームの店舗で始め、

コンビニではローソンが無人店舗の研究に積極的に取り組んでいる。

カメラやセンサーによる認証にまで不十分な課題も多い中で

ITの進歩に合わせて近い将来にコンビニから広がることは十分予測できる。

 

ネット通販の広がりが今一歩進まないスーパーにおいて、

中国のアリババ集団が提唱している「ニューリテール」がある。(日経MJ)

店舗の衣料では試着、食品では試食など

店舗はショールームとしての「見る」場所で「確認する」場所になりつつあり、

気に入った商品はECサイトを通じて購入する。

急ぐ商品は近隣エリアで30分で配達し、

急がない商品はサイトのカートに入れて、後日に配達してもらう。

アリババは店舗とECのお互いの長所を融合させた形を追求している。

 
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

<握り寿司バイキング>

 

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。