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成長する為の種を探し、伸ばす。2018年4月15日

「海外依存が高まる小売業」

スーパーを初め、小売業の2018年2・3月期決算が発表される中で

海外展開を積極的に進める小売業や

来日する外国人消費を取り込む小売業に好調さが見える。
海外展開はユニクロや良品計画などの専門店が先導しているが、

積極化しているスーパーは大手のイオンや

コンビニ最大手のセブンイレブンなど少数派で、

国内が主体のスーパーはその比率は少なく、増収減益になりそうな企業は多い。

 
外国人のインバウンド需要を捉える都市百貨店やドラッグストア、

ドンキホーテなどの決算は好調だが、

スーパーはその消費をまだ取り込めていない。

 

雇用においては人手不足感が強まる中で

外国人の雇用はスーパーにも広がっており、

これからの要員は接客が少ない飲食の厨房や

スーパーのバックヤード作業では頼みの綱になっている。

国内の消費と雇用においては海外に依存する比率が大きくなり、

この需要をスピード感を持って取り込むことが成長にかかわって来る。

 

国内の小売業において既存店客数が伸びる可能性は低く、

その打開策としては異業態から顧客を取り込むか、

自店の客単価を上げていくことが必須になり、

コンビニは惣菜の拡大強化でスーパーの顧客争奪を狙い、

ドラッグは生鮮・総菜の導入でスーパー、コンビニの顧客争奪を狙う。
スーパーは夫婦の共働きなどで外食する家庭が増える中で、

イートイン強化やグローサラントで外食顧客を取り込む。

その為には出来立て惣菜・米飯が出来る体制が必要になっている。

 

「惣菜・デリカを強化する」

食業界で国内需要を取り込む最大のチャンスは即食事業、

これから進む高齢化・小世帯化・共働き世帯などの変化で、

消費者に美味しく、健康に良い惣菜・米飯を供給できる店舗を求めている。

 
・食品スーパー大手のヨークベニマルは

店内で注文を受けてから調理・提供する惣菜・米飯で

イートインで食事が出来る店づくりをする為に

今期20~30店を改装し、スーパーラントとしてデリカ充実に取り組む。

 
・三越伊勢丹HDは新宿本店でネット注文による弁当の当日宅配を始めた。

店舗で販売する弁当約50品について、

配送エリアの都内5区において、

商品と住所登録で商品の受注から最短1時間で弁当を配達する。

この惣菜・米飯の宅配は配車アプリを使用して

マクドナルドやケンタッキー、定食の大戸屋などが先行しているが

今後、デパ地下の弁当宅配が始まれば料理の宅配サービスの普及が更に進む。

 
・昨年惣菜のヒットメニューである「サラダチキン」に刺激され、

魚のサラダフィッシュが登場している。

サーモンやサバ、マグロなど骨を取り、ほんのり味付けしたもので

開封してそのままサラダやパンの具材として使える。

松岡水産は今春、調理済のサーモンシリーズを真空パックで売り出す。

サラダチキンの市場規模は

富士経済によると269億円と前年比45%増加した。

 
・惣菜、米飯に使用する包材トレーのエフピコは

自社で製造する工場や再生PET工場、フィルム工場を新設し、

惣菜、米飯の需要拡大に備える。

その他、エフピコは電子レンジ対応容器の拡大や

弁当容器でテープ止めが不要の容器や盛付で刺身のツマが不要のトレーなど

高付加価値品の開発に力を入れており、中食関連の規模は拡大している。

 

食に関する小売りや製造メーカー、関連業界は

成長するために海外需要や人材の活用、

国内においては中食関連に集中した投資を始めて来た。

 

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

 <和惣菜弁当>

 

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。