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消費の多様化、二極化にどう対応する。2018年5月13日

「集客・消費はコトで勝負」

今年のGWは天候にも恵まれ、

国内外の旅行やテーマパークへ消費が流れ、

新幹線や航空会社、高速船などは前年を大きく上回ったが、

物販のスーパーや百貨店は期待するほどではなかったようだ。

 

イオンが4月末に広島市で新型ショッピングセンター、

「ジ アウトレット広島」をオープンした。

SC市場は飽和に向かう中で、

物販はアウトレット中心で集客はエンターテイメントの「ほしかげシティ」、

通年利用が出来るスケートリンクやカーリングのコト消費が主力だ。

 

広島はイズミの牙城で昨年4月には

蔦屋書店やカインズが入った「LECT」ショッピングセンターを開店、

コトを集客の柱にした広島の戦いが始まった。(日経MJ)

特にSCなどの大型商業施設ではコトが中心となって集客し、

スーパーや専門店などのモノ消費は「ついで買い」の時代になった。

「食を飲み込むドラッグストア」

ドラッグ大手5社の2017年決算が発表されたが、

各社は揃って増収増益で最高益を更新した。

その日の東京株式市場はマツモトキヨシHD株は上場来の最高値を更新、

小売り業界ではドラッグの一人勝ちの状況になっている。

 
品揃えにおいては、店内焼き上げパンを使ったサンドイッチやモーニングセット、

自社レシピ開発の餃子の実演販売、店内厨房で調理したカレーライス、

福井地盤の「ゲンキー」は肉や野菜など生鮮を取り扱う店舗を

18年2月末までに全店に広げる計画だ。(日経MJ)

 

ドラッグストア各社が食品強化に乗り出し、

生鮮・惣菜の品揃えだけでなく、加工食品の安さはディスカウントストア並み、

業界全体の食品比率は約23%に拡大、

今後ますますスーパーやコンビニの食を飲み込む計画だ。

 
ドラッグストアの強さの源泉は収益性の高い医薬品で安売りする必要性がなく、

最近は調剤薬局を併設した店舗が増え、

これらは改正薬事法によって守られ、他からの参入障壁は高い。

 

「新サービス、品揃えを拡大するコンビニ・スーパー」

ドラッグから攻め込まれる中で

セブンイレブンは店頭で販売する商品をスマホで注文出来て

最短2時間で自宅などで商品を受け取れる「ネットコンビニ」を始める。

ネットコンビニを通じた注文は配送する店舗の売上となり、

1回の注文は1千円以上で送料は216円、3千円以上は配送料が無料、

注文は24時間可能で、配送時間は11時から20時まで、

1日当り2万円の売上増を狙う。

 

イトーヨーカ堂が3月に開店した「食品館瀬谷店」では

相模鉄道「瀬谷駅」と直結する2階に惣菜売場を設置し、

生鮮3品とは階を別にして展開、

惣菜では店内焼き上げのワッフルを始めて販売する。

又、生鮮では肉・魚・野菜・調味料をセットした「調理キット」を

品揃えして家庭調理の時短商品をふやしている。(日経MJ)

 
時間をかけずに簡単調理に対し、野菜宅配のオイシックスは

あえて手間のかかる調理を増やしたキットや時間のかかるキットを

「手仕事」として定義して調理の楽しさや写真映えするメニューを増やす。

調理に40分以上かかる「鴨肉ロースト」や「冷製ツナソースパスタ」など

料理教室に行かなくても調理を習得する調理キットを販売する。

 

ロイヤルホストの黒須社長は

「数年前から低価格を求めるお客様と、

少しだけ贅沢を求めるお客様の二極化が進んで来て、

最近は贅沢をしたいというニーズの単価がだんだん上がって来た。」と言う。

 

お客様の二極化現象は

生活様式や行楽、買い物する商品や店舗全てに関係してくる。

それによって二極化の品揃えや店づくりをする中で

客数の減少環境では客単価を上げる政策を進めることが重要だ。

 
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

<身体すこやか竹の子ご飯弁当>

 

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。