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消費環境の変化に対応する小売り・外食。9月10日

「消費変動・天候」

今年の夏は長雨と低温、暑さで売れるはずの商品が不振、

反面、屋内消費や国内外の旅行需要は伸びた。

内閣府が発表した8月の街角景気指標は49.7と前月から横這いで

マイナス材料とプラス材料が引っ張り合った状態になった。(日経)

 

・不振

ビール系飲料の8月販売数量は市場全体で前年比約6%の減少、

その他、スポーツ飲料は12%減、レギュラーアイスは5%減、

その他夏野菜の値上がりで青果物の消費が抑えられた。

 

・好調

秋冬商材であるシチューミックスやルーは前年比12%の増加、

天候不順で観光地に出かけなかった消費者が外食やテイクアウト惣菜を購入、

反面、国内外へ出かける旅行者は国際線7%、国内線5%と伸びた。

気候変動が大きく消費に影響を与えた今年の夏であったが、

消費意欲は底堅く、生活を楽しむための消費には積極的だ。

「消費変動・M字カーブ」

30~40代女性の労働が顕著に落ち込む「M字カーブ」の特徴が

米国や欧州などに似通って薄れて来た。(総務省データ)

背景には育児休暇や企業側が制度整備に取り組んできたことがあり、

年代別では35~44歳の労働力は75.3%と前年より0.7ポイントアップした。

 

これからも働く主婦が増える環境に変化することは、

食事作りに欠ける時間の節約からテイクアウト惣菜や外食需要の伸びが期待できる。

高齢化現象で生産年齢はこの10年で700万人以上減っているが、

女性だけに限れば約200万人増えており、消費環境は中食へと変化する。

「ネットとリアルの役割り分担」

ネット消費の勢いは増しており、

先進国の米国では玩具最大手のトイザラスが破産申請があると報じられた。

衣料専門大手のギャップも約200店の閉鎖を発表し、

その背景にはネット通販のアマゾンの存在がある。

米国ではアマゾンの玩具や衣料品の販売額は全米で最大になるとされる。

この流れは日本にも来ており、リアル店舗の販売は変化の時を迎えている。

 

・イオンは店頭での試食販売を週末や特売日に限っていたが、

総合スーパーの一部で毎日実施するようにした。

人手不足感が高まる中でわざわざ人手をかける販売方法は利益を圧迫するが、

試食対象になった商品は通常の10倍近い売上を上げることもあり、

 同社は接客で売上を伸ばす販売方法でリアル店舗の強化を図る。

 

・日本ケンタッキーは持ち帰り専門の総菜店「THE TABLE]を開店、

フライドチキンFFの最大手が鶏肉を中心として総菜販売に進出下のは、

Xmasなどハレの日に強い反面、平月の売上を確保するのが課題であり、

鶏惣菜に特化した店づくりで差別化を図る。

 

・道内ファミマはコープさっぽろから弁当の供給を受ける。

コープさっぽろの関連会社コープフーズが製造した弁当数種類を

ファミリーマートに納品することになり、

スーパーとコンビニの役割り分担が進みつつある状況が見える。

 

 道内コンビニのセコマの関東工場がドラッグのウエルシアに

総菜・弁当の納品を開始すると同様に異業態が役割りを分担して店舗力の強化を図る。

 

ネット通販が勢力を伸ばしている消費環境は

有職主婦や高齢者の増加などから今後どこまで伸びるか大変脅威であるが、

リアル店舗でしか出来ない接客やリアル感をより磨くことで差別化が図られる。

消費環境の変化を店舗に取り入れる品揃えや販売方法はこれからも続く。

 

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

<サンマ寿司セット>

 

*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。