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自店の成長を決める消費の2極分化。2016年6月13日

「2016年上期ヒット商品番付に見る消費」

日経MJが毎年実施している今年上期のヒット商品番付の中で

食品関係は少なかったが、

東の横綱に安値ミクスが入り、

その他は前頭にカップヌードルリッチとキリン47都道府県の一番搾りが入った。
一方は安値価格ともう一方は高値価格の商品で、

価格を優先するか、又は価値を優先するかの2極化価値対応の時代だ

 

その前に発表された10%増税延期、

消費者緊急調査では、

増税延期によって財布のヒモを緩めることはないとの回答が8割を超えた。

多くの消費者は、今増税がなくても遅かれ早かれ増税があり、

コロコロ変わる国の政策に対し、

社会保障を含めた将来の自己防衛をより感じたのだと思う。

 

イオン系の関東地区スーパーUSMHの小浜会長は

「国内消費は2極分化が進んで来たと言われますが、上の比率は低い。

ミドル層の内、7割以上は下方にシフトしています。

 そう考えると、低価格の商品にいま一度帰らないといけない。

只、高齢化と健康志向に対応する商品は変わらない。」と紙上に述べている。

 

食品スーパーは限定商圏の中で、

自店のアッパー・ミドル・ロープライス比率を

今年はどのように変化させ、対応して行くべきか検討が始まっている。

只、惣菜で言うならば、

原料の調達から変えることが出来なければ、商品のロープライス志向は難しい。

惣菜の味・品質を落とすことは致命傷になり

食品スーパーに必要な固定客ファンは作れない。

「専門化が進む外食業界」

・クリエイト・レストランはローストビーフ丼を扱う

「ローストビーフの星」の出店を前期比1.4倍に増やす。

丼の白米の上に、ローストビーフを何枚も重ね

上からヨーグルトソースなど3種類のソースをかけて食べる。

健康志向の赤身肉ブームに乗って他の業種でも、

ローストビーフ油そばやローストビーフ天丼なども出て来た。

 
・すかいらーくはとんかつと空揚げ専門店「とんから亭」を開業し、

年内に数店舗に拡大する。

ロースカツ定食、空揚げ定食はいづれも¥745。

トンカツも空揚げも現在のすかいらーくでメニュー化しているが、

他との差別化出来る商品には至っていない。

これからは他店とは差別化出来る商品でないと消費者を引き付けられない。

 

「生鮮・惣菜強化はスーパーの最終章」

・ダイエーは今期、都市部の食品スーパーの改装を前期比7割増に増やし、

中でも生鮮食品や総菜の売場を拡大し、競合店やコンビニに対抗する。

前期は100億円の赤字だったが、最終決戦は中・小型店であり、

その中で生鮮・惣菜の強化は生き残りの最終章になる。

 
・米小売り最大手のウォルマートがネット販売を拡大。

2016年1月期は0.7%減で成長の頭打ちになっている巨人は

不振の原因とされるアマゾンの台頭に対して

生鮮食品のネット販売強化でアマゾンとの差別化を図る戦略だ。

アマゾンは何れ生鮮食品のネット販売を始めるだろうが、

現段階では生鮮食品を扱っているウォルマートに利があり、

これをどれだけ早くネット販売につなげられるかが、生き残りのカギを握る。

 

日本でもネットに侵食されるリアル店舗販売は

価格と品揃えではネットに勝てないことが言われており、

店舗は生鮮・惣菜を中心にした商品強化と

消費者との相互情報をつなぐ手段で差別化を図る。

 
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<国産鰻まぶし丼>

国産うなぎちらし¥780

 

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