Xmas商戦ピークが過ぎました。
今日を含めて連休のXmasは24日にかなり集中しました。
特に午後からの客数に対し、商品対応が出来ていない店もあり、
事前の作業計画、人員計画の結果が出たのではないでしょうか。
百貨店の際物商品単価も上がり、
スーパーでも大サイズ・高単価商品も動きました。
Xmas同様に高品質・高単価商品の動向は期待出来ます。
11月の各業態の売上実績が発表されましたが、
昨年より日曜が1日少なかったにもかかわらず
・食品スーパー3団体発表では既存店売上は1.7%の増加、
日本チェーンストア協会発表では既存店売上は0.8%の増加、
・日本フランチャイズ協会発表のコンビニ売上高は0.5%の増、
・百貨店の既存店売上は2.4%の減少でしたが、前月より減少幅は減りました。
年末年始の消費意欲は上がって来ています。
首都圏スーパーのヤオコーでは今日・25日からのチラシで
年末おせちの商品群を打ち出し、例年より展開が早まっています。
成熟社会の日本、食の飽和、買いたいものがない飽和の中に何を求めるか、
その模索が始まる。
・全国5万店のコンビニ、3社で90%のシェアのコンビニの中、
ミニストップはカフェ機能を充実させた店舗「シスカ」で
焼き立てパンの販売を始め、¥140~¥160の焼き立てパンを並べて、
入れたてコーヒーや紅茶との相乗効果を狙う。
ベーカリーは客数との兼ね合いでコスト比率が懸念されるが、
あえてコンビニで導入して他店との違いを打ち出す。
・食パン市場が飽和に達する中で
山崎パンは高品質パン「ゴールドシリーズ」で
食パン1枚当りのサイズを半分にして小型で高質なパンを発売、
上質な小麦粉に具材を多く使い、3枚当たり¥150で発売する。
食味の良さと少量サイズでシニア層に人気が出ている。
・「丸亀製麺」で好調を維持しているトリドールHDは
都心部を中心に1000店まで可能になると計画すると同時に、
とんかつ・豚テキ専門店「豚屋とん」の出店を2020年までに120店までに拡大する。
とんかつ店は国内でも飽和状況にある中、
店はオープンキッチンで客の目の前で揚げ立てのカツを提供、
価格は定番のカツ丼を¥550のスーパー価格で提供する。
「トンカツはうどん同様になじみのある商品であり、
すでに大きな市場が存在しており、その中で棲み分けを考える。
当社の持ち味は手作り、出来立て、のキーワードで肉を手切りして
1店1店の繁盛店を作り、利益を出していくスタイル。」(日経MJ)
今年1~11月の売上高は前年実績を下回り、
年間で前年割れが確実になった百貨店に明るさはあるのか。
・そごう・西武は郊外の所沢店の改装を行い、
需要が堅調な食品に重点を置き、立地に応じて売場構成を変え、
婦人服売り場を縮小して地ビールや食事をゆっくり楽しめる場所や
食品売り場を拡充して地元客の呼び込み、出足は好調という。
「百貨店でのモノやコト、単独では消費は動かない。
商品を売ろうとする事でなく、環境とか、時間とか、空間のあり方とか、
総合的に考え、その場に身をおくことの楽しさを提供することを進める。」
と紙上で述べている。(日経)
流通業の意識調査では小売業の25%が「悪化局面」と回答している。
飽食時代に量を狙うか、質を狙うか、雰囲気を狙うか、
買って・食べて満足するニーズが変化して来ている中で
過去の延長の中で実績は作れない。
買って・食べたくなるようなシーンづくりが重要になっている。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<Xmas、チキンと彩り野菜のグリル>
*惣菜・中食街角通信は毎週日曜日に更新しています。