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ドラッグストア優位の流れ。2018年9月3日

ドラッグストア上場14社の2018年度の営業利益は

12社が最高益を更新、14社の営業利益合計は2559億円と17年度比で6%の増益となる。

日本ドラッグストア協会によると、売上高は前年比6%増とのびており、

伸び率が1%台のコンビニやスーパーに比べ大きく上回っている。

 

 

ドラッグの都市に店舗が多いマツモトキヨシなどは

インバウント消費を追い風に伸びており、

郊外に店舗が多いコスモス薬品などは食品の品揃えを拡大し、

食品売上構成比は50%を超えている。

 

最大手のウェルシアHDの売上総利益率は食品が20%以下に比べ、

医薬品や化粧品は30~40%と高く、食品の価格訴求で客動員して

医薬品や化粧品で利益を確保するパターンが業績伸長のフォーマットになっている。

 

 

一方コンビニやスーパーの客数はドラッグの影響で減少傾向にあり、

客単価を上げることによって売上前年実績を確保している状況で、

日経ビジネスによる加工食品の購入価格比較では、

牛乳・卵・納豆・豆腐・食パン・ヨーグルト・お茶を購入した場合、

ローソンでは¥1058、まいばすけっとでは¥824、マツモトキヨシでは¥680の結果だった。

ドラッグの価格はコンビニより35%も安く、

スーパーより18%安い魅力が客数を増やしている。

 

この傾向に対しコンビニはPB商品化を進めて惣菜を拡大することや、

スーパーは生鮮食品や惣菜の強化によって差別化を図っているが、

ドラッグの加工食品価格優位性は変わらず、

今後しばらくはこの流れが続きそうだ。

 

 

しかし、ドラッグストアの店舗拡大も

コンビニやスーパーと同様に飽和状況を迎え、

価格優位性による売上拡大は店舗を持たないネット通販との競争では敵わない。

 

消費ボリュームが萎む国内市場において、

自店(自社)の商品優位性をどこに求めるか、

 

小売業全体の重点課題だ。品質グレード、品揃えなど

地域商圏に合った商品とサービス、買い物の楽しさを

提供できる店舗が消費者からの支持を得ることになるだろう。

 

<スーパーの惣菜、弁当、寿司>

 

<秋刀魚ご飯>