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小売り三つ巴競争。2018年3月21日

「ドラッグの伸びが続く」

・スーパーの1月既存店売上は0.6%の増収に留まり、食品スーパーの既存店は

0.9%増えた。

・コンビニの1月既存店売上は0.1%増とほぼ横ばいで、2017年の市場規模は

店舗数が1.5%増え、売上前年比は1.8%増と伸びは鈍化してきた。

・2017年のドラッグストアの売上高は6兆8500億円で百貨店を上回り、

前年比5.5%増となりコンビニよりも高い伸びとなった。

 

 

小売業の中で業績拡大が続いているのはドラッグストアであり、

その戦略は医薬品や化粧品の高い粗利率で収益を確保し、

日用品や食品を安値で販売して客動員を図るモデルが原動力になっている。

食品の売上高は1兆5500億円で前年比8.5%増となり、

九州地盤のコスモス薬品は食品構成が56%に達する。

 

 

過去に売上拡大が続いて来たコンビニ大手7社の客数は、

2月前年同月比1.4%減となり、大手3社も全てマイナスとなった。

コンビニ各社が売上対策として強化するのは惣菜の強化とイートインコーナーの増設だ。

 

 

・ファミマは冷蔵の総菜売り場の什器を新たに導入し、顧客の目線が止まりやすいようにフック陳列を変更する。

又、コンビニ惣菜は小サイズの副菜が多かったが、おつまみや主菜向け商品の容量を増やした商品を充実する。

スーパーの鮮魚の販売不振が続く中でコンビニは魚惣菜の強化で、ローソンでは魚惣菜の売上前年比が4割増、

セブンは2割増で推移している。

コンビニの焼魚惣菜は従来の真空パックからガス充填パックに変更、

開封した時に魚の焼いた香ばしさが残っているのが特徴だ。

 

 

・スーパーのイートインが買い物客からシニア、若者まで人気になっている。

出来立て惣菜や弁当、飲み物が手頃な値段で揃って、コストパフォーマンスは外食に劣らない。

最近は広いスペースにソファー席を設置し、居心地も良く買い物客や会社員の昼食の場として、

シニアや若者は談笑の場としての広がりを見せている。

 

 

小売業界は今後の成長として食のパイを、中でも惣菜需要を取り合う中、

・スーパーは惣菜とイートイン強化で外食需要を取り込み、

・コンビニは惣菜強化でスーパーの需要を取り込み、

・ドラッグストアは食品、惣菜の品揃えでコンビニとスーパーの需要を取り込む。

 

 

スーパーとコンビニとドラッグは三つ巴競争の中で、

生鮮・惣菜・米飯を客動員の柱としてお互いの主力を取り込む戦略を強化する。

これから3業態の垣根はなくなり、

家庭の食事を提供して来たスーパーは最後の砦を他業態から攻められているが、

最後には価値のある独自の商品力とサービス力が勝敗を決めることになる。

 

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

 

<鯛めし弁当>