二極化化に対応する手作り・プレミアム商品づくり

「街角景気、年末商戦に向かって上昇」

内閣府発表の10月街角景気判断指数(DI)は、49.1となり6カ月連続の上昇となった。

家計関連は2.1ポイント上昇の48.7、小売関連は2.5ポイント高い48.2、サービス関連は50.8と上昇、

影響が大きかったのは猛暑が続いた中で、10月には一気に気温が低下し、

冬物関連の衣料や食品が動き始めた。

2~3カ月先の先行き判断DIは4.6ポントアップの53.1と、好不況の分かれ目の50を上回る。

家計関連は5.1ポイント高い53.6、小売り、飲食、サービスの全てのカテゴリーで上昇した。

年末年始商戦を直前にして明るいデータが出たことは一安心。

 

「値上げ・食ニーズの変化による商品開発」

おせちや鍋物など和食に欠かせない「だし」にも値上げの波が押し寄せており

昆布や煮干し、鰹節の生産量が減少し、価格は最高値圏にある。

漁師や加工会社も減って生産基盤が弱体化し危機的な状況になっており、

昆布生産量の9割を占める北海道の生産量は8200tと10年でほぼ半減、

高水温による枯れ死や生育不良、ウニなどによる食害が続いている。

総務省の小売り物価統計では24年煮干しの平均価格は3年前比で56%高、

かつお節は同23%高と過去最高値となっている。

海の食資源と漁師や加工の担い手不足もあり、長期的な減産要因となっている。

 

ローソンストア100はお正月用のおせち1品¥108から少量ずつ選べる商品が人気だ。

蒲鉾や伊達巻、数の子など43種類の料理を自由に組み合わせられ、

家族構成の変化や物価高の中で重詰めのおせちは割高に感じる人もおり、

同社の2012年から始まった「選べるおせち」は好きな料理を少しだけ購入して、

手軽に正月気分を味わうニーズに応えて、1950万食を売り上げている。

 

フランスのボージョレ・ヌーヴォーの販売は先月20日に解禁されたが、

輸入量はピーク時の7分の1まで縮小した。

輸入量はメルシャンやアサヒビールの撤退・サッポロも休売しており、

生産地は酷暑・乾燥の影響でブドウの熟すのが早まり、8月末と変化が出ている。

国内ワインの生産も広がって来て、ボジョレ・ヌーボー人気は収まりつつある。

 

セブンイレブンは11月下旬から埼玉の一部店舗で店内調理した「出来立て弁当」の

販売を始め、ヒレカツ弁当¥852,唐揚弁当¥704,エビとかき揚弁当¥990など、

首都圏の店舗で反応を見ながら改良を重ね、中期的には全国で本格展開を検討する。

スーパーの弁当はセントラルキッチンの比率が高まる中で、

コンビニ弁当は消費者のニーズを捉えて手作りを導入し、昔帰りをして来た。

 

おにぎりブームが続く中で、コンビニおにぎりはプレミアム価格帯¥250~と

低価格帯¥150~に二極化が進んできた。

ローソンは東京浅草のおにぎり専門店「おにぎり浅草宿六」が監修したプレミアムおにぎり

「紅鮭ほぐし」¥279を発売し、同社は宿六監修・おにぎり協会が認定する

プレミアムおにぎり3品と合わせ4品をラインアップして販売する。

おにぎりは節約志向が広がる一方で、外食や旅行を減らす代わりに、

家でのプチ贅沢を味わうニーズも増えており、

この傾向が続く中でスーパーは店内調理の「手づくりおにぎり」の販売が伸びている。

 

食資源の減少・食品の値上がりトレンドが続く中で、

消費者は消費する場面・物・量をシビアに見直すことが広がっている。

小売りはその二極化するニーズに対応する商品づくりを進める。

 

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<サーモン尽くし>


*街角通信は毎週1回、配信しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました