「食品小型店舗の独自性競争」
イオン九州が福岡でコンビニ級小型店・60坪の出店を拡大している。
2027年度までに100店舗を計画しており、総菜や生鮮品の品揃えが強みで単身世帯など
需要開拓をコンビニ勢と競うことになる。
店舗は「マックスバリューエキスプレス東比恵店」、
店内は総菜やサラダなどが並び、コンビニにはない精肉や野菜などの生鮮品が揃っている。
イオン九州は競争相手はコンビニと明言、面で攻めることでスーパーとの競争を避ける。
コンビニを取り巻く事業環境は厳しくなっている中で、
店内調理など「出来立て」をうたった商品ラインアップの強化で差別化出来るか、
今後のカギになりそうだ。
セブンは店内で焼くパンの導入店を27年2月期までに約1万8千店に広げるほか、
「入れたて紅茶」の提供を1万店に増やし、レジ横商品を日販で前年比8%増を目指す。
出来立ての拡充には省人化の工夫も求められ、
ローソンは店内の自動調理ロボットを使ったパスタの販売を始めた。
「飲食・スーパー安さの秘訣」
埼玉県上尾市で食品スーパー4店舗を運営するヤオヒロは、
大手スーパーがひしめく激戦地で2025年9月期までに4期連続の増収を達成した。
同社の秘訣は店舗に配置する正社員の多さで、中小型店に約20人を配置しており、
青果を中心に毎週競合店価格を調査して、どこよりも安く新鮮な商品を販売する。
一方、コスト削減としてカードや電子マネーは付けず現金決済にこだわり、
毎週定休日を設けて従業員のシフト作成は不要、定着率が上がった。
居酒屋を運営するテンアライドは朝食営業が人気を呼んでおり、
午前7時から11時まで、ご飯・味噌汁・大根おろしに焼き魚、小鉢が付いた「朝定食」は
400円から提供している。
同社では焼魚という健康的なイメージで、毎日でも食べやすいと女性客に人気だ。
通常の居酒屋で提供していたビジネスランチに比べ、女性客の比率は40~50%に上がった。
「ドンキが求める若者MD」
ドンキを運営するPPIHはライバル企業がシニア層を開拓する中で、
若年層を取り込むMDで成長してきた。
同社のアプリ会員1800万人の内、10~20歳代は27.4%を占め日本の同世代構成比を上回る。
同社はカラオケ「マネキネコ」を運営するコシダカHDと提携し、
カラオケの画面にドンキのキャラター「ドンペン」を表示し、
スマホで読み込むとドンキのポイントが付与される。
又、Z世代に人気のある商品を揃えた「キラキラドンキ」を併設した店舗を千葉市に開店、
若年層の取り込みを強化して競合店との差別化を進める。
ドンキを運営するPPIHは2026年6月期には37期連続となる営業増益を達成を見込む。
同社のPB「情熱価格」も含めドンキにしか買えない商品数を現在の3割から4割に増やす
政策を掲げて、独自商品の開発に力を入れる。
そこで力を入れるのは商品開発のアイデアや能力を持つ人材の開発で、
25年7月から総菜開発者を抜擢する為に、パート・アルバイトを含めた従業員8万人の
調理コンテストを行い、各審査員が5点満点で採点して2品の平均点が70点を超えると、
「鉄人」の称号が与えられ、希望すれば商品開発担当になれる。
ドンキの店舗は脱常識の実験場として、差別化商品の拡充を強化する。
人口減が進む日本で小売り・外食の競争はますます高まり、
自店の違い、差別化をどこに求めるか、ブルーオーシャンの政策が重要になっている。
差別化の商品開発は全従業員の能力・人材開発がベースとなって進めることが望まれる。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<十二単衣恵方巻>




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