スーパー・コンビニに求められる商品開発

大きな災害によって年明けした国内小売業の初売りは

コロナ下で少なかった訪日外国人の増加による高額品購入が、

百貨店の売上をけん引し、都心百貨店の売上を1割上回る見通しと報じた。

24年も円安が続く中で、インバウンド客が百貨店売上に貢献しそうだ。

「コスパ重視による定番の強化」

日経MJのコンビニ・スーパー編、ヒット商品番付に

・横綱はオーケー銀座店で¥299のかつ丼が話題になった。

・大関には値ごろのPB商品で大容量の商品や特徴を出した商品が上がった。

・関脇にはプラントベースの野菜や代替え卵など環境配慮型商品が選ばれた。

商品選定には従来の定番商品をリニューアル強化した商品や

トレンドニーズを取り込む新商品開発の流れがある。

PB商品強化の必要性は扱いアイテム数の少ないコンビニにとって、

PBによる差別化政策は最優先項目になる。

ファミマでは、

PB商品売上は全体の36%を占めており、今後は定番商品をしっかり育てていく。

価格面で高いと言われ始めている中で、

価格面で「松竹梅」を意識した商品をバランスとって強化して行くとした。

スーパーBYによる国産銘柄豚調査において

上位20アイテムの中で「かごしま黒豚」が総合評価でトップになった。

味わいを評価する「味」64%、「赤身と脂身のバランス」28%、

「食感」22%が評価され、知名度を含めて1位となった。

かごしま黒豚の品種は全て「バークシャー」品種で、

他の品種と一緒に飼育しないことを条件に、

飼料にさつま芋を添加した餌を60日以上与え、飼育期間を通常の1.2~1.5倍で出荷する。

豚肉の赤身と脂身のバランスにおいて、

牛肉同様に霜降りを求める時代になって来ており、

各養豚場で与える飼料を工夫して、赤身に脂肪率を高める研究している。

実証実験から通常の豚ロース肉の脂肪率は3~4%だが、

新技術で10%まで高めることが出来、「熊野ポーク」など出荷が始まった。

今後、小売業に求められる課題は、

値上げ出来る商品を開発して、利益・売上を確保できるか、

それによって生産性を高め、有能な人員確保を出来て発展する流れだ。

その商品開発には定番商品を常にブラッシュアップして強化し、

消費の新規ニーズを取り込んだ新商品の開発を進めて育成していく。

この2点は商品力の差別化には欠かせない。

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<ロティサリーコンボ>

*街角通信は毎週1回、配信しております。

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