健康・環境の商品開発

「2024年賃上げ率4.94%、外食がけん引」

日経まとめの2024年平均賃上げ率は、非製造業で4.94%と前年比1.04%増だった。

流通・外食業界の賃上げ率首位は外食ゼンショーHDが12.2%で、

2位はしまむらが5.56%、食品スーパーは原信6.50%と高く、

夏のボーナスはスーパーが4.23%、外食は6.48%増と伸びている。

「商品開発のキーワード」

セブン&アイHDのPBである「セブンプレミアム」の累計売上は15兆円を突破、

同社は「美味しさを中心とした品質の追求」の結果だとしている。

時代の変化にも対応し、少し価格は高くても上質な原料を使った

「セブンプレミアム ゴールド」を加えて、「セブン・ザ・プライス」

消費ニーズに合わせてセブンPBの巾を広げていった。

同社は、今後の商品開発のテーマは

・一つの軸は健康、日々健康に留意している消費者は多く、

栄養指標の数値を意識して、付加価値を付けた商品開発をして行く。

・もう一つは環境に配慮した取り組みで、環境負荷の少ない商品開発を強化、

食品ロスの削減も重要テーマだとしている。

味の素は炊飯器に入れると糖の吸収が穏やかになる「白米どうぞ」を発売、

食品に含まれる糖質の消化吸収が穏やかになる。

白米の糖質事態は減るわけではないが、

酵素の働きで白米のでんぷんを消化されにくい構造に変化させる。

物価高で節約消費が強まる中でも、プチ贅沢気分が楽しめる高単価バーガーが売れている。

マクドナルドは定番商品の中で「サムライマック」¥580は

男性会社員らを中心に支持され、累計販売数は2億個を突破した。

一方、バーガーとサイドメニュー、ドリンクが付いた「ひるマック」¥600も売れている。

又、4月に2週間限定でビーフパティを3枚にした「トリプル肉厚ビーフ」¥780を販売。

セブン&アイHD傘下のイトーヨーカ堂は総菜の新ブランド「ヨークデリ」を始めた。

グループの開発力や商品力を生かして250品の商品を売り出し、

ヨークデリは「毎日食べたい美味しさ」をコンセプトに、

弁当や出し巻玉子、鶏モモ唐揚、ポテトサラダなどを販売する。

又、弁当のコメは「八代目儀兵衛」監修のもと、ブレンド米にこだわった。

ヨーカ堂の惣菜強化は惣菜でスーパーを選ぶ人は4割いるが、ヨーカ堂は選ばれていない。

本格的な専門店の寿司を家庭で食べることが出来る冷凍すしが増えて来た。

寿司は冷蔵ではシャリが固くなり、常温ではネタが傷む。

その課題に対し、高級寿司店を運営するB&Tマリンプロダクトは

厳選したネタを職人が握り、予備冷却を経てマイナス40℃まで「3D凍結」する。

冷凍された寿司は電子レンジ解凍で容器の下に水を注ぎ、500ワットで2分半加熱する。

そのまま常温で10分置くと、ネタは新鮮で冷たく、シャリは人肌で

職人の握りたて寿司を90%再現できる。

高級すし店「銀座おのでら」は冷凍すしの新工場を茨城県に建設中だ。

個人消費の停滞、消費の多様化、グルメ消費は堅調

消費ニーズが変化していく中で、売上を維持拡大していく為に

「健康・環境」をキーワードにテクノロジーを駆使した商品開発が望まれている。

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<ローストビーフ、サーモン、生ハム握り>

*街角通信は毎週1回、配信しております。

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