7月の家計調査によると、2人以上世帯の実質消費支出は前年比0.1%増で、
実質賃金は2か月連続でプラスだったものの、必需品の値上がりが目立つ中で
収入の伸びほどに消費が拡大していない。
特に支出の3割を占める食料は肉類や野菜などは軒並みマイナスとなり、
肉類では牛肉や豚肉の支出が4月から減り続ける一方、
鶏肉の支出は3カ月連続で増えている。
直近の値上げが顕著なのがコメであり、スーパーの店頭では5割を超える値上げで、
今年の新米の価格予想で茨城産あきたこまちは昨比2倍の5kg¥3000など
この値上りは消費者にとって一番の負担になりそうだ。
コメについて1~7月の輸出が前年比23%増の数量で推移しており過去最高、
国内のコメ不足なのになぜ輸出が増えているのか?
コメは作付けの段階から使途を限定することが義務づけられており、
一度輸出用に作付けされたコメは、国内流通に原則適用できないことになっている。
今後は気候変動や訪日外国人客の需要増など外的要因に柔軟に対応できる仕組みが
必要になっている。
節約志向の高まりに対して、セブンイレブンは3日、手ごろな価格帯の商品を
おにぎり、弁当やお菓子など270品目増やすと発表した。
対象品には「うれしい値」のシールを付け、今までの安心価格のPOPを付けた商品や
セブン・ザ・プライスなどにも広げ、うれしい値に統合する。
今後、同社では価値訴求の商品と値ごろ感のある商品を併用していくようだ。
「おせち商戦始まる」
主要百貨店のおせち商品が出揃って、各社の課題は若年層の取り込みに力を入れる。
高島屋は花や果物のイラストをあしらった「アデリアレトロ」と組んだ三段重¥18300、
栗きんとんなど定番の他に野菜のキッシュやマロンケーキなど洋風を詰め合せた。
大丸松坂屋はインフルエンサーと連携したおせち¥21600を発売し、
SNSで人気を集める料理家監修のおせちで顧客層より若い30~40台の顧客を取り込む。
その他、能登の被災地を支援する北陸などの材料を使用した「北陸おせち」や
東武百貨店は海鮮や肉など特定食材を詰め合せたおせちを前年より7割増やしたり、
セブンイレブンは主力の「和の三段重」¥19980は昨年より¥540安くして対応、
他に1人用一段重¥6804や、国産原料使用の三段重¥38880を揃えて対応する。
主食のコメの値上がりで、消費者の節約意識はますます高まっている中で、
おせち予約商戦が始まり、全体ではおせちの価格も値上がりしているが、
一番人気のおせち三段重(中心プライス)の価格を据え置くスーパーも出て来る。
Xmas、年末がいずれも平日に当たる為、
当日の販売点数の伸びは期待出来ないが、その前後を含む期間で予算を達成する為に
際物関連商品は早めの仕掛け・展開が必要になっている。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<押し寿司&握り寿司セット>
*街角通信は毎週1回、配信しております。
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