消費ニーズの変化に対応する個店経営

「消費の細分化進む」

西友がPB「みなさまのお墨付き」の看板商品としてレトルトカレーを発売して10周年を迎え、

家庭で安価に食べられることを強みに、節約志向の消費者を掴み、

ベーシック商品は¥113~¥270とお得プライスが主流の中、

こだわりシリーズとして、「国産鶏手羽を使用のクリーミーバターチキンカレー」¥430

「角切り牛肉を使用のスパイシー欧風カレー」¥430は従来の商品の3~4倍の価格だ。

いずれも10月初旬の発売後、1週間の販売数は従来品の発売時の1.5倍だという。

ライフCPは2030年までに高付加価値のPBを中心にしたビオラル事業の

アイテム数を約3倍の1000品目、売上規模を400億円に拡大する。

ビオラルには「無えんせきポークウインナー」¥365や

機栽培ブルーアカベ100%使用の天然甘味料「有機アカベシロップ」¥591など

同社はビオラルの拡大が成長につながり、差別化戦略につながると意気込む。

矢野経済研究所によるとオーガニック食品市場は、

24年度は19年比13%増の1633億円、27年には24年比6%増を予測している。

ライフは3月にビオラルの商品開発や店舗運営を統括するビオラル事業本部を新設した。

小売りチェーンストアの中で、

話題な店舗は「ドンキホーテ」、「ロピア」、「オーケー」が元気だ。

ドンキホーテは14年度に267店舗が24年には632店まで拡大、

ロピアは14年に26店舗が24年2月期は89店舗へ、オーケーの出店数は今期10店舗へ拡大。

3社とも通常の低価格チェーンではなく、独自の売場・商品づくりを進め、

多様化・細分化する消費者志向に対応する個店経営を目指している。

ロピアの場合、現場主導の運営で各部門のチーフが「店主」として、

仕入れや価格を決める権限を持ち、店長は干渉しない。

今までチェーンストアは平均的なニーズを重視してきた中で、

同社は全体ではなく個の消費者に支持される商品づくりを優先して来た。(日経)

総務省統計で65歳以上の高齢者人口は前年比2万人増の3625万人と過去最高、

総人口に占める割合は0.2%上昇して29.3%と高齢化が進む中で、

高齢者の就業率は25.2%に増え、65~69歳に限れば2人に1人が働いている。

各店舗商圏の消費者は大きく変わって来ており、

消費者が求めるのは、自分のニーズにあった商品を提示してくれる店舗だ。

以前は顔の見える顧客を相手にする小さな店舗が得意にして来たが、

今は大量のデータとデジタル技術を活用する個店経営が重視されている。

見落として来た顧客一人ひとりのニーズに向き合うことで、新たなチャンスが見つかる。

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<4種デリセット>

*街角通信は毎週1回、配信しております。

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