食資源&食品ロス

日本の食資源減少による価格高騰が止まらない。

水産資源減少の代表はサンマとスルメイカだが、スルメイカの2023年平均卸値は10年前の2.5倍、東京中央卸市場の平均単価は23年に1kg1193円で、10年前は1kg464円だった。漁獲量は水産庁の統計によると22年は3万708tとピーク時1968年より95.4%減少した。

スルメイカはもはや高級魚になるが、漁獲量減少の要因としてクロマグロの一本釣りには巻き餌にスルメイカが使われ、食いつきが良いという。

地球環境の温暖化による気温や海水温の上昇、その影響が海中の栄養不足で、海苔の不作が今年も海苔の品質や収穫に悪影響を与えている。

年三重県漁業協同組合が開催した「伊勢あさくさ海苔」に過去最高値となる1枚(全型21cm×19cm)210円が付いた。昨年より8円高く、黒海苔の品種であるアサクサノリを三重漁連がブランド化した商品だ。                                                                                                               海苔の減少は海水温だけでなく、魚のタイや野鳥のカモがノリを食べていることも判明している。

 

大豆由来の代表である代替肉の需要が盛り上がりに欠ける中、雑穀のタカキビを主原料にした代替え肉「肉超(にくごえ)」を徳島県地盤の外食チェーンふじやが商品化した。

肉超ハンバーグ」と「肉超餃子」の2種類で、肉のような赤身があり、炊くと粗びきのような弾力がありキクラゲや塩麹、エゴマなどを加えて仕上げる。                                                          植物性タンパク質や食物繊維、葉酸、鉄分などを豊富に含む。同社によると一般的な肉のハンバーグより塩分65%、脂質を55%カットしており、大豆を超える代替え肉として期待は大きい。

大手外食各社が食品ロス削減に動いている。国内の全体ロス量は事業系の廃棄量が増え、6年ぶりに増えた。吉野家はスタートアップと連携して玉ねぎの廃棄を年間250トン削減する。キリンビールやミツカンHDも取り組みを進める。

先ず素材を脱水機にかけて乾燥させる。「加熱蒸煎機」で乾燥・殺菌し、その後に乾燥物と空気を分離して食材パウダーを製造する。他の野菜端剤は動物園の飼料として利用されるが、玉ねぎは動物が中毒症状を起こす可能性があり、対応できない。                                                                   製造した食材パウダーはベーカリーチェーンで活用出来て利益も上げられ、一石三鳥の取り組みになる。

食資源の減少・価格の高騰と食品ロスの削減は日本にとって優先課題であり、各家庭から食品メーカー、外食・小売業含めての取り組みが活発になって来た。

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<バジル香るアボガド&チーズのトマトサラダ>

コメント

タイトルとURLをコピーしました