新たな切り口で商品開発

新たなニーズの切り口で新商品開発が進んでいる。

不二製油はプラントベースフード(植物由来食品・PBF )のブランドで初の小売り向け製品を開発、新商品は「豆乳クリームバター」200gをコープデリが展開する食品宅配サービスで始めた。同製品は業務用に展開していた豆乳クリームバター「ソイレブール」を家庭用に調整したモノ。牛乳バターと比べてあっさりとした味わいでコルステロール含有量は30分の1以下となる。想定売価は      ¥480前後で、パルシステムの宅配サービスで販売する。

匂いを抑えたり、風味を付けたり、長持ちしたりなど、食用油メーカーが機能性を高めた「特注油」の開発に傾注している。菜種や大豆の原料価格の値上がりを受け、各社は複数回にわたり製品の値上げを実施した結果、食用油の使え控え・買い控えが広がり、各社は便利さを訴求して需要減少に歯止めをかける。日清オイリオは割安なキャノラー油7,オリーブオイル3の割合で混合した油を売り出し、値ごろ価格でオリーブ油の風味も感じられる為、販売は好調だという。

J-オイルミルズは外食向けに長持ちする油「長徳」シリーズで21年に新商品を発売、一般的な油と比べ品質保持期間が4割長く出来る。昭和産業は外食店やスーパーで提供する商品の品質を高めることに特化した油を増やし、カレーパンやドーナツ向けの油では、ベタツキを減らして食べた時のサクサク感を高めた。

焼鳥のように魚介類を駆使に刺した「魚串」が飲食店で広がっている。

豊洲市場ではマグロのトロや明太など多彩な串が登場し、札幌の水産卸はアンコウやヒラメのほっぺなどの希少部位の魚串を売り出し、全国から引き合いが来ている。湘南の海岸沿いにある串焼き専門店「炭火串焼いさき」には牡蠣やアワビ、サーモン親子串にはイクラをたっぷり乗せて、マグロのトロ串にはバルサミコ酢を合わせる。焼魚感覚で何種類もの魚介を堪能できる。

フランスパリ五輪が開幕して、小売業ではフランスフェアを開いており、成城石井ではフランス料理とワインのペアリングを紹介、カマンベールチーズとリンゴの前菜やブルーチーズをステーキソースに使ったりするなど、手軽ながら本格的な味わいメニューを提案する。    イオンは7月26~30日にイオンやマックスバリューなどグループ会社でフランスフェアを開催する。

消費ニーズは健康や簡便志向・本物志向など多様化してきている中でそのニーズを捉えた商品開発が今後注目されて来ている。それはブルーオーシャンの世界で隙間商品に当たるが利益性が高い商品開発になる。

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<おにぎりオードブル>

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