「おせち料理と景気」
2025年おせち食材は歴史的高値になった。
イクラは前年の2倍のほか、牛肉や玉子も最高値で推移した中で、食材の高騰はおせちにも波及
節約志向から1万円台のおせちと5万円以上の二極化現象が広がった。
円安も打撃でおせち蒲鉾原料のスケソータラは北米からの輸入原料が1割の値上がり、
縁起物のエビは東南アジアからの輸入が1割上昇、伊達巻原料の卵は約2割高と高値が続いた。
煮物に使う野菜類はレンコン・ゴボウは1割ほど値下がりしたが、里芋は2割以上値上がり、
帝国バンクによると、全国コンビニや百貨店の3~4人前おせちの平均価格は2万9098と
前年比3.8%値上がりした。
おせち素材の蒲鉾製造大手の紀文によると、おせちの値上がりと節約消費の影響もあり、
今年のおせちは百貨店などよりお得感のある通販が好調だという。
年末年始の休暇は9連休と長かったが、旅行より帰省を選ぶ若い世代が多く、
迎える親御さんも出費を抑えるようになったと見ている。
「賃上げ可能な人的経営」
帝国バンクによると、25年1~11月の小売業の倒産件数は前年同期比6%増の2,018件、
特に急増しているのが飲食店で小売業の倒産件数の4割を占めている。
人材確保や物価高に対処する企業の賃上げについて、
日経「社長100人アンケート」の中で想定する賃上げ率を聞いたところ、
5%台が最多の58.6%、6%台も17.2%あり、5%台と回答数は1年前より2倍以上になった。
経営トップの景況感は回復傾向にあり、現状認識は拡大と緩やかに拡大を合わせ56.7%と
景気拡大の中で企業業績の改善を予測している。
小売り大手のファーストリテイリングは2026年3月以降入社の新入社員の初任給について、
37万円と25年春から4万円引き上げる。
高級で知られる総合商社では三菱商事が34万円、伊藤忠が36万円の中で、
当社は世界企業に比べまだ低いとしており、米労働統計局の7~9月によると、
20~24歳のフルタイム労働者の年収中央値は約640万円だ。
同社の柳井氏は報酬を引き上げないと優秀な人に選ばれないと危機感は強い。
うどん店「丸亀製麺」を運営するトリドールHDは、店長の年収が最大で2000万円なる制度を
昨年12月から導入した。
同社は「トップダウンではなく個人の内発的動機で働くことが企業成長の源泉になる」
と原場前線の店長が仲間に与える影響が業績に大きく影響すると見ており、
従業員の幸福感は顧客に感動体験を提供する原動力になり、店の成長につながるとする。
同社では個店ごとに人手による製造にこだわり、
非効率をあえて選ぶことで参入障壁を高くする逆張り経営が特徴だ。
牛丼店「すき家」を運営するゼンショーは30年まで毎年ベースアップを実施すると宣言、
ワタミはベアと定昇を毎年7%の賃上げを26年から実施すると発表、
人手不足が各業種に共通する課題の中で、
積極的な情報発信で労働者の中長期的な賃金予想を安定させることが重要という。
従業員が生活設計を考える際には数年~数十年先の賃金がどうなるのか。
ある程度予見出来れば満足感や安定感は高まり、
その目標を達成するために創意工夫を引き出す、人を中心にした経営が重要になっている。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<お祝握り寿司>

*街角通信は毎週1回、配信しています。


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