「値上り相場の食資源」
2024年からの2倍以上の値上げ商品はコメだったが、
2025年の新米価格は5kg当り¥3500前後になる見通しだと報じられた。
コメの生産コストの上昇を踏まえても、高止まりしている24年産の銘柄米より2割ほど安い。
流通が全国で最も早い沖縄産では、JA沖縄が直営店で販売したひとめぼれは5kg¥4180で、
14日までの販売数量はほぼ前年並みで推移しており、新米のニーズは高い。
国産豚肉の高騰が続いており、枝肉相場は半世紀ぶりとなる高値を2年連続でつけ、
夏場の猛暑が激しくなり、母豚の受胎率が下がって出荷数の減少に拍車がかかっている。
東京市場の枝肉相場は上等級の加重平均でkg¥919となり、その後も¥900台で続いている。
例年、豚肉相場は夏場には上がる傾向にあり、¥900を超えたのは1977年まで半世紀ぶりで、
母豚が妊娠してから子豚が成長して出荷されるまで10カ月程度かかるので、
24年8月ごろの母豚の受胎率が影響している。
ワカメは2年連続の不作で、産地卸値は過去5年平均で4割高い。
高い海水温の影響で養殖開始が遅れことや、芽の成長が遅れており、
韓国では大規模養殖や機械化で海藻を増産、日本の食卓に並ぶ機会が増えそうだ。
ワカメの国内生産は三陸地域の岩手県と宮城県で7割を占め、
産地の平均卸値は1kg当り¥339と高止まりしている。(日経)
「魚食資源の養殖は進む」
三菱商事はノルウェーのサーモン養殖会社を約1450億円で買収すると発表、
買収によって生産量は2倍に増え、世界で2位に浮上する。
サーモンは必要な資料費が少なく、環境負荷の低いタンパク質として需要が拡大している。
サーモンの世界生産は天然が約2割、養殖が約8割を占めており、
養殖は海水温が低く、波が低い国に適地(北欧)に限定されている。
食品スタートアップのFRDジャパン(さいたま市)はサーモントラウトの陸上養殖を
手掛け、2026年に量産を始める計画。
同社の特徴は水槽の水をろ過して循環させる「閉鎖循環式」と呼ぶ方式を開発し、
サーモンの排泄物から生じる硝酸はサーモンにとって毒物だが、
独自で開発した「脱窒装置」で硝酸などをろ過して水を循環させ、
水の入れ替えを不要にした。(日経)
「食資源の値下がり」
マグロの漁獲規制が奏功し日本近海の資源が回復してきた為、
水産庁が25年の漁獲枠を前年比5割拡大したことで、マグロの相場は1~2割安い。
鮮魚大手販売店では国産天然マグロの中トロは100g¥900~¥1200で販売されており、
4~6月の国産マグロの販売数は24年比で2割増、4月以降は1kg¥2000台、
安いものは¥1000台でスルメイカより安く取引されている。
北海道でブリの漁獲量が10年間で倍増し、サケやサンマ、イカを超えた。
水産加工の兼由(北海道根室)ではブリを柔らかく煮たレトルト4種を発売、
マルハニチロは新たな缶詰、ぶりの照焼を発売する。
ブリの漁獲量は水温の上昇で魚が北上し、24年は北海道が1位と漁獲量の2割を占める。
小麦の生産が順調に推移しており価格は5年ぶりの安値圏にあり、
ロシアのウクライナ侵略時の半値程度で推移している。
小麦相場の下落を受け、国内メーカーは製品の値下げの動きが広がり、
昭和産業は8月1日より家庭用小麦粉を0.6%値下げ、ニップンは約1%値下げする。
それは、小麦相場が中国や米国の作柄悪化懸念から下値を支えている。
大豆相場が今月に入り節目の10ドルを割り込む場面もあり、
米シカゴ商品取引所の大豆先物は一時1ブッシュル9.9ドルを付けた。
米国では高温や乾燥などが目立っておらず、需給の緩みが意識されており、
トウモロコシや大豆の生育が順調と見られていることや、
南米でも豊作が見込まれており、在庫が世界でも膨らむ見通しになっている。(日経)
世界の食資源の生産は地球の温暖化によって大きく左右されており、
相場は高い&安いを繰り返されている。
それを解消する為に、企業によって養殖など生産する技術が開発されており、
自然とのコスト競争の中で地道ながら順調に進んで行くものと思われる。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<本マグロ入り握り>

*街角通信は毎週1回、配信しています。



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