「節約消費時代の飲食と食材」
日経MJがまとめた主要外食33社の9月既存店売上は、
休日が昨年より1日少ない中で21社が前年同月を上回った。
中でも客数・客単価が昨年を上回っているのは、サイゼリアやジョイフル、ハイデン日高など
低価格でコスパの高いメニューが消費者の節約志向にマッチした結果となった。
鶏ムネ肉の相場が記録的な高値で、9月の卸値は前年同月比5割以上高く、
物価高で牛豚より安価の鶏肉へ、さらにモモ肉より安いムネ肉に手が伸びている。
9月の東京地区のムネ肉卸売価格は1kg¥589で前年同月比54.6%高、
モモ肉は1kg¥768の前年比19.8%高に比べてもムネ肉の高騰は目立つ。
9月全国小売り価格のムネ肉は前年比16%高の100g¥108、モモ肉は100g¥155だった。
今後、Xmasを控えてモモ肉の需要は増えるが、ムネ肉はすでにピークは越えたようだ。
帝国データバンクは11月に予定されている食品の値上げが143品目となり、
11か月ぶりに前年同月を下回り、2025年中で最少となった。
値上げはチョコレートやクッキーなど菓子類が中心で食材の値上げは、
小麦市況の改善や海上輸送費の低下が価格押し下げ要因となり、一段落の状態となっている。
一方、25年度の値上げは累計2万580品目で、10月までの値上げが全体を押し上げたが、
26年度の値上げ予定は10月時点で500品目超えで、ペースは25年より鈍る。
「小型スーパーVSコンビニ決戦」
九州発のDSトライアルHDは7日、小型スーパー「トライアルGO」を都内に出店、
都内の小型スーパーはイオンの「まいばすけっと」1200店を展開しているが、
同社の特徴は天井に20台のカメラが設置、遠隔で売り場の状態を管理し、
寿司や弁当は製造から時間が経つと自動で値引きされる。
生鮮や惣菜は西友既存店を母店として高頻度で配送し、省力化運営がカギとなっている。
「まいばすけっと」と同じイオン傘下のミニストップは日付改ざん事故から
店内調理の弁当やスイーツなどで立て直しを図る中で、
他のコンビニと同様にまいばすけっとなど小型スーパーとの競争が激しくなって来た。
コンビニにおいて若者層だけでなく、中高年を対象にした商品開発が急がれている。
食品スーパーにおいては食品を拡大するドラッグやホームセンター、店内調理のコンビニなど
異業種競争が激しくなる中で、旧ヤオコーのブルーゾーンHDは25年4~9月期の決算発表で、
売上は約1割増の230億円と同期間では3年連続の最高となり、客単価が3%増、客数2%増と
購入頻度の高い必需品で価格を押さえ、来店動機となる総菜を強化するメリハリ消費に
応えている。物価高の中で競合する食品スーパーは客数の確保に苦戦する中、
ヤオコーは惣菜などで差別化し、ヤオコーしかない商品で客数と客単価増を実現している。
「Xmas商戦、セット商品で割引」
小売り各社のクリスマス・年末商戦が始まった中で、セットで割り引く商品が目立つ。
イオンはデコケーキを¥3000で6品揃え、パーテイメニュー7品を¥2000で揃え、
ケーキとパーテイメニュー2品で¥6600と¥400お得セット。
又、トップバリューローストチキン850g¥1180は味付けしたものを袋のままオーブンで焼き、
楽しむことが出来る。
ヤオコーはファミリーセットとして、手巻寿司やピザ・パエリアとサイドメニューのチキン・
洋風オードブルとサラダ又はフルーツなどの3点を選んで¥3780,
又はケーキと寿司・ローストチキン・冷製オードブルの4点セット¥9800など、
5種のセットメニューを増やして客単価アップを図る。
小売り業態で食料品の扱いが競合となり、中でも生鮮食品と惣菜がカギとなって来る中で、
商品の価値観・コスパの違いが差別化のポイントとなってくる。
自店のターゲット客層を明確にして、MD計画に取り組む事が重要。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<サラダロール寿司>

*街角通信は毎週1回、配信しています。



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