【トレンド情報】フードテックⅣ

食品原材料の値上がり、SDGsの普及を背景にフードテックが急速に拡大している。
スタートアップ企業のTWOは植物由来の素材で作った代替えチキンナゲットを発売、
そしてマクドナルドの「チキンマックナゲット」の購入レシートを2foods店頭で新商品の代替えの「エバーチキンナゲット」2ピースと引き換えるキャンペーンを単独で始めた。
チキンナゲットと言えばマクドナルドと認識している人が多いことから、マクドナルドに事前連絡なしにキャンペーンを始め、プラントベースフードの普及を図る。

業界大手の不二製油は独自の新技術「プライムテクスチャー製法」は鶏肉で言えば、従来の大豆ミートは淡泊なムネ肉ならば、新技術ではジューシーなモモ肉を再現できるという。
プライムテクスチャー製法は物性や風味が異なる豊富な植物性油脂ライブラリーの中から、高温高圧成型する中で繊維感を保てる油脂とタンパクの組合せ、最適な油脂の投入タイミング、加工方法を特定した技術。この製法による「プライム・ソイミート」には2種類あり、鶏肉に近い乾燥タイプは10%前後、水戻しなしでそのまま使える生タイプは牛肉に近いもので5%前後の油脂を含む。この製法で植物性マグロステーキも可能になるという。

日経POS情報によると、大豆由来の植物肉を含む「大豆たんぱく食品」の販売個数は、2022年12月時点で前年同月比2割増えている。ユナイテッド・スーパーマーケットHD(USMH)は22年11月、独占販売個数契約を結んだ米ビヨンドミートの植物肉を傘下の「カスミ」や「マルエツ」などで発売。ミンチ風の材料「ビヨンド・ビーフ」は1ポンド¥1598で、一部店舗で植物肉を使用した弁当やハンバーグを扱っている。

食肉の代わりとして工場で生産される代替え肉が「本物」に一番近くにある。
米サンフランシスコ郊外の米イート・ジャストは味や肉質など様々な試験を経て選んだ最高の品質を持つ肉細胞を使い、巨大なタンクの中で栄養素を与えて半永久的に培養肉を増やして行く。この一部を「収穫」して成型、生産にかかる4~6週間と食用鶏の8割程度で済む。無菌の環境で培養する為に大腸菌などの微生物の量は極端に少なく、安全性は高い。
市場に多く出回る植物肉は肉の味や食感を再現しきれず消費が伸び悩んでいるが、培養肉はより本物に近い肉を作れる。
その他、発酵肉も注目されており、米ミーティフーズは、茸を使って肉そっくりの食感の蛋白質を生産する。「肉」の正体は茸の根に当たる菌糸体で、筋肉組織に構造が似ており、茸に栄養を与え、発酵作用で急速に増殖させて作る。

食品原材料は肉類をはじめ不足感が強く、その為に価格も上昇しており、世界の食料危機が迫る中で植物肉や培養肉、発酵肉の普及は急速に拡大して行く中で、乗り遅れないようにしたい。

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<和風ローストビーフ巻>

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