能登大地震で被害を受けられたスーパーや従業員の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
「年末商戦は好調の内に終了」
惣菜の海老天、エビかき揚は冷凍1個¥298の展開が多かったが、
ライフやヨークで手揚げエビ天¥600、¥648の高価格商品が見られました。
今年も店舗による冷凍天ぷらの品質バラツキが大きく、コスパから見ると全体にレベルがダウンしています。
又、重点商品の握り寿司では
鮮魚寿司が拡大している中、惣菜の握り寿司は価格帯を押さえてネタの見直しが必要で、
鮮魚握りとの棲み分けが出来ています。
・精肉部門によるローストビーフや馬肉の握り寿司販売が始まり、今後は部門競争が進みます。
「景気拡大予想の中で賃上げが課題」
日経が「社長100人調査」では国内景気は
「緩やかに拡大していると拡大している」を合わせ72.5%と3四半期連続となった。
内容として、「個人消費の回復」78.6%も多いが、
「外国人消費の拡大」89.3%が最も多かった。
しかし、今後の景況感(DI)は9月からマイナス2のプラス36で4四半期ぶりに悪化した。
23年12月15日時点の産業素材や燃料、農産物など主要100品目の取引価格は
全体の4割に当たる37品目が前年末から下落した。
年間で下がった品目数は22年からほぼ2倍になり、相場は下げに転じた。(日経)
その中で、消費者に近い商品のコメ関連は値上りしており、
モチ玄米は28%、うるち米も13%高と今夏猛暑による収穫減少が影響している。
「社長100人調査」の2024年春の賃上げ率の想定を尋ねたところ、
検討中を除き「5%台」が最多の34.6%、「4%台」が19.3%、
「7~9%」と「3%台」がそれぞれ15.4%と続いた。
1年前の最多は「3%台」で34%だったことから、今年は更に高い賃上げを想定している。
国内企業で最多の40万人のパートを雇用するイオンは
2024年春のパート時給を平均7%上げる方針を固めたと報じた。
10万人いる正社員の賃上げは、定期昇給やベースアップを含むグループ平均(4.85)を上回るようにし、
パートの7%に近づけるように調整する。
国内で働く外国人労働者は2022年で182万人、日本の就業者の約3%をしめ、
いまや企業運営やサービスに欠かせない存在になっている。
一方、東南アジアの経済成長や円安基調などの影響を受け、
海外の若者は来日して働く動機が落ちており、
外国人から選ばれない日本は真摯に外国人労働者を支える環境づくりが重要になっている。
労働集約産業である飲食やスーパーなどの小売業は、
労働人員確保が今後の最大の課題であり、賃上げは製造業以上のものが求められる。
そのためにイオンのように先立って賃上げを公表することが必重要で、
その原資を確保するには値上げしても売れる商品づくりとサービスが必要になっている。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<ローストビーフ握り寿司>
*街角通信は毎週1回、配信しております。
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