商品開発の変わらない切り口 8月16日

コンビニ大手3社のおにぎりリニューアル開発が活発になっている。

ファミリーマートはおにぎりの製造業に新たな成型機を導入、手作りに近いふっくらとした食感になるようにしたおにぎり10品をリニューアルした。新型機は三角形に成形したご飯の上に具をのせ、さらに上からご飯をかぶせる方式で、従来より米粒がつぶれないようにした。

ローソンは高価格帯の「金シャリおにぎり」を刷新、新たな成型機は4方向から成形する方法を採用してふっくら感を出し、価格帯は具入り商品で¥200を超えるが売れ行きは好調だ。

セブンイレブンは京都の米老舗「八代目儀兵衛」と連携して3月に新商品を発売した。セブンが仕入れている約70種類の米からおにぎりに合うブレンドを八代目儀兵衛が考案し、コメの旨味が逃げないように低温で精米する方法をとる。

松屋銀座店は冷凍食品売場「ギンザフローズングルメ」で新たな20種類の新商品を発売し、冷凍食品の卸事業も始め、先ず高級スーパー「明治屋ストア」の2店舗で販売を始める。商品価格は¥3000前後が多く、中には¥10000以上の商品もあり、スーパーの冷凍食品とは完全に差別化しており、「自宅で美味しいものが食べたい」ニーズを取り込む。今後、3年で10店舗の販路拡大を目指し、冷食の売上目標1億円を見込む。

セブンイレブンは健康を意識したブランド「Cyclme」サイクルミーの新商品を発表した。三井物産と連携して食物繊維を含む飲料やゼリーなど関連商品を¥100台からと、手ごろな価格帯を設定して、心身の健康を目指す「ウェルビーイング」が注目されるなか、企業や大学と協力して商品の品揃えを広げる。同社ではウェルビーイングな商品を増やすことで消費者が店を訪れるきっかけの一つにしたいと言う。

味の素の冷凍餃子は水なし・油なしで羽根つき餃子が作れることがうたい文句になっているが、消費者から焦げ付いた餃子がフライパンに残ってしまう、とのツイッターで物言いがついた。同社ではこれに対して、焦げ付いたフライパンを着払い返送なしで募集し、約2000個のフライパンを回収して研究部門が調査した。その結果、使い込んでコーテイングがはがれたフライパンを使う場合は「大さじ1程度の油を引くことや弱火で10分程度蒸し焼きする」ことで解決することを提案した。

商品開発の切り口は今・ユーザーが困っていることは何か。

この問題を知ることで商品開発の切り口になることは昨今変わらない。

ユーザーに近づき声をどう収集するかが課題だ。

<スーパーの総菜・米飯・寿司>

<敬老寿司盛合せ>

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