「円安・ガソリン高の夏休暇」
夏休みの帰省や国外旅行を円安とガソリン高が直撃、
円相場は4年で40円も円安が進み、ガソリン価格は15年ぶりのL当り180円になった。
それでも今年のお盆は県を超えた移動する旅行需要がコロナ前に迫り、
沖縄や北海道の観光地が賑わった中、台風7号がお盆後半の休暇に影響を与えたが、
10月以降も旅行需要は旺盛で今年の年末休暇も同様な傾向になりそうだ。
「続く物価高・消費に影」
総務省発表の7月の消費者物価指数は生鮮食品を除く総合指数は前年比3.1%上昇、
日銀が掲げる2%を16か月連続で上回る。
7月はハンバーガーが前年比14%上昇、プリンは27.5%と値上げが拡大、
長引く値上げで家計消費支出は2人以上世帯で6月は前年同月比4.2%減少した。
内閣府発表の4~6月の国内総生産(GDP)速報値は季節調整値で1.5%増、
年率で6.0%増だったが、外需が7.2ポイント増に対し、内需はマイナス1.2ポイントだった。
外需は車の輸出や訪日外国人のインバウンドの回復が寄与したが、
内需の個人消費は前期比0.5%減と物価高で食品や飲料が落ち込んだ。(日経)
外食や宿泊などのサービス消費は伸びているものの、22年10~12月期以降は縮小が続く。
「値上げ下で来店を促す対策」
コンビニ各社はローソンの「唐揚げクン」セブンの「セブンカフェ」ファミマの「ファミチキ」の値上げの中、
ファミマの買上げ対策として、ファミチキや惣菜など価格はそのままで40%の増量キャンペーンを始め、
ローソンは「価格据え置きで「でからあげクン」や「でかもり弁当」などを販売、
それぞれお客様から好評で売上を伸ばしている。
スーパーの地場野菜コーナーの常設は通常になっている中で、
福井の県民生協は流通から外れた企画外野菜の販売を広げており、
食品ロス削減の取り組みのPRと節約需要を取り込んでいる。
ハーツ志比口店では「もったいない野菜市」を開店時から実施、
一般野菜より3~5割安い価格の販売に消費者からの支持は高い。
又、同社は規格買い野菜の宅配サービス「ロスヘル」を提供するエクネスと連携し、
県外からの商品供給の安定化を図っている。
「値上げ下の商品開発」
コンビニ大手3社のおにぎりリニューアル開発が活発になっている。
ファミリーマートはおにぎりの製造業に新たな成型機を導入、
手作りに近いふっくらとした食感になるようにしたおにぎり10品をリニューアルした。
新型機は三角形に成形したご飯の上に具をのせ、さらに上からご飯をかぶせる方式で、
従来より米粒がつぶれないようにした。
セブンイレブンは健康を意識したブランド「Cyclme」サイクルミーの新商品を発表した。
三井物産と連携して食物繊維を含む飲料やゼリーなど関連商品を¥100台からと、
手ごろな価格帯を設定して、心身の健康を目指す「ウェルビーイング」が注目されるなか、
企業や大学と協力して商品の品揃えを広げる。同社ではウェルビーイングな商品を
増やすことで消費者が店を訪れるきっかけの一つにしたいと言う。
物価の値上がりは減速しながらもこの先は段階的に続いていく中で、
小売業は値上げに対する販売点数アップ対策を継続していくことが求められ、
売価ダウン特売ではなく、サイズ・容量増やプラスαの価値をプラスした販促が必要になっている。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<牡蠣御膳>
*街角通信は毎週1回、配信しております。
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