世界の景気はIMFの見通しによると、23年度成長率は3.0%で据え置いたが、
24年は2.9%と0.1%の下方修正をした。
世界貿易の低迷など低成長が色濃くなっており、5年後も3%前後にと留まるとした。
日本の経済成長率見通しは23年が2.0%で24年は1.0%と景気は減速の予想をしている。
今回は目立った経済ショックはないが、高インフレが沈静化しない中で景気減速が特徴で、
各国共に景気刺激策を打ち出せない状況にある。(日経)
小売業の3~8月期の決算は総じて好調で、イオンの連結決算発表では営業利益が
前年同期比23%増の1176億円と2年連続で最高益を更新、その中でGMSや食品スーパーなどが
営業増益となった。
小売り部門の収益拡大はPB「トップバリュー」の貢献が大きく、一部の商品で価格据え置く一方で
高価格帯の商品群「トップバリュープレミアム」を拡充し、メーカー品からPBへのシフトを促して
来た。
同社は「PBは安価な商品の提供から企業理念を反映した付加価値型にシフトしたことが競争力を挙
げた。」とした。
ファミリーマートはPB「ファミマル」を拡充し、今週ファミマル誕生から2周年を迎えるなか、
高価格帯の商品数を2倍に拡大する。惣菜や弁当などの「ファミマルキッチン」の他、
素材や製法にこだわった高価格帯の「ファミマルプレミアム」などで構成し、合計930品を
販売する。同社はPB2周年を受けて「ファミマルプレミアム」の新商品が14品を追加、
ビーフシチューやエビチリ、バウムクーヘン、ドレッシングなどで、新商品を含めた商品数を2倍に
増やす。
食品スーパー大手のライフCOが発表した2023年3~8月期連結決算は、
純利益が前年比33%増に85億円だった。
食料品の値上げによる単価アップで売上高は伸びたが、客数は0.2%の減少、客単価は2.9%増
で既存店売上高は2.6%増えた。
値ごろ感のPB商品や高付加価値のPB「ビオラル」の販売が好調で、PB全体の売上高は
7.2%伸びた。
景気減速下の2極化消費!お得感のある小売りPB商品は節約ニーズを受けて売れ行きは伸びて
おり、各社のPBプレミアムはプチグルメニーズを受けて通常のPBよりも伸び率は高く、
利益性も高い。
今後も各社は2極MD計画で商品開発を進めることになる。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<秋のご馳走弁当>
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