逆境環境に挑む商品開発

「異常気象下で進む生鮮原料価格の変動」

世界の海が地球温暖化の影響で異常に温まっており、

米海洋大気局によると、世界の海面の約5割が8月現在、海洋熱波の状態にあるとした。

米大気局は日本東北地方の太平洋沖で海水温が平年より約2~6度高いと分析、

太平洋赤道付近で海水温が高くなる「エルニーニョ」が発生している。

海洋熱波は魚や鳥の大量死を招くほか、赤潮などが起こりやすくなり、

米大気局は海洋熱波によって世界で毎年数十憶ドルの経済損失が生じると指摘。(日経)

水産大手の日水は陸上施設で「マサバ」や「バナメイエビ」を養殖、

育てた魚介を飲食店に提供を始めた。

陸上養殖は海上養殖の課題となる寄生虫や温暖化リスクを低減でき、

卸値は通常より2~3割高いが、魚の脂のりが良く美味しい魚介を提供できる。

又、世界初となる牡蠣の完全陸上養殖を成功させたのがジーオー・ファームで久米島に施設を持つ

国内最大の米産地である新潟県のJAグループは、

2023年産米の集荷価格を引き上げ、コシヒカリ60kg(1俵)1万3900円、

前年比200円高く県内の農協に通知した。

概算金の引上げは肥料原料の値上がりや真夏日による水不足で収穫の影響による。

今年の新米価格は千葉や宮崎の早場米と合わせ、値上がりが予想される。

業務用食用油が一段と値下がりしている。

2021年から約2倍に値上がりしてきたが、価格高騰で節約の動きが継続し値下がりした。

しかし、先行きは大豆や菜種の国際相場の上昇が緩やかに続いており、

生産減への懸念も高まっている。

「個性の商品開発」

不二製油は植物性の油脂や蛋白でかつお風味の再現した「かつおだし」を発売した

だしの名称は「MIRA-DASHI・C400」でベースとなる原材料に植物性酵母エキスや発酵調味料」を使用、

かつおだしのうまみを再現し、マッシュルームエキスや食塩を加えてバランスを整え、

大豆から作った「大豆ペプチド」とアミノ酸を合体させて、アミノ酸特有の旨味やまろやかさを実現した

良品計画は「無印良品」で販売するパスタとパスタソースを刷新し、

新たにペンネの一種「ペンネ・リガーテ」と「チェレンターニ」「リガトーニ」を発売した。

いずれも開発担当者がイタリアへ行き、現地の家庭で食べられている味を再現、

売場ではパスタとパスタソースを同じ売場に展開し、各ソースに合った組み合わせを提案する。

同社によると、2022年のレトルトカレー市場では1割のシェアを獲得していることから

パスタソースでも1割の国内シェア獲得を目指す。

セブン&アイHDはネット通販専用のPB商品の販売を始める。

年度内に大容量の冷凍食品など100品目を展開する計画で、

ネット専用PBは専用アプリ「イトーヨーカドーネットスーパーアプリ」を通じて販売し、

今春に稼働した専用工場で加工し、鮮度を維持した魚介や精肉も取り扱う。

国内のネットスーパー市場は22年比13%増の3128億円に拡大する見込みで、

コロナ下を経てネットスーパーで購入する習慣が広がる他、重量物のネット通販は多い。

地球環境の温暖化は、1か月以上続く真夏日で実感させられた。

特に身近ではキューリなど野菜類の生育不足で値上りが続く中、

特徴のある商品開発が進んでおり、環境に負けない経営姿勢が見える。

 

<スーパーの惣菜・米飯・寿司>

<敬老弁当>

*街角通信は毎週1回、配信しております。

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