「今年は家族で楽しむ恵方巻」
今年の2月3日は土曜日に当り、今まで以上にファミリー恵方巻が進みそうだ。
年々単価が上がり、豪華になっている恵方巻だが、
今年はハーフサイズ(長さ9cm)と組み合わせのセット販売が主流になっている。
家族で何種類の恵方巻が楽しみながら、節分を盛り上げる。
大手のイオンは舟盛りのトレーに海鮮や畜肉・惣菜の具材を巻いた恵方巻を
カットして盛付け、家族でパーティニーズを取り込む。
恵方巻イベントが広まり各年代に親しまれて来る中で、
・若年を中心に具材の洋風化を図り、サーモン&ホタテとチーズ、ローストビーフ、
アンガス牛カルビ、キンパ巻などを品揃え、
・中高年を対象に具材の高級化を図り、本マグロ巻、2種のマグロ巻、ご馳走海鮮巻、
瀬戸内穴子巻等、具材に特徴を持たせてご馳走感を訴求する。
恵方巻はスーパー・コンビニから飲食店に広がり、
吉野家はテイクアウト専門店を中心に、牛肉と玉ねぎの牛丼具材にチーズを加えた
2種類の恵方巻で新規顧客の開拓につなげる。
その他イトーヨーカドーは「銀座寿司幸本店」、イオンは「銀座よしたけ」など
寿司専門店監修の商品で付加価値を上げた商品で差別化を狙う。
「食品スーパーの絶対を追求するヤオコー」
食品スーパーで35期連続営業利益を見込むヤオコー。
人手不足は食品スーパーにも影響を与え、
特に手間のかかる惣菜部門は店内製造作業を簡素化する動きが加速しているが、
ヤオコーは店内製造とセンター製造の業務分担の中で、
商品価値を高める商品は店内製造にこだわり差別化を図って成功している。
スーパーの惣菜はPB商品であり、各社は惣菜のセンター製造に力を入れている。
その一環として自社の惣菜センターを強化して差別化を進め、
店舗では製造効率化を進めるには限界がある。
只、賞味期限が短く、手作りが好まれる惣菜は店内製造が重視されるが、
製造効率の観点からセンター製造へ変化している中、
自店の主力商品は味・品質の絶対追求が重要になっている。
人手不足は原料産地も同様で、シラウオの国内有数産地である茨城県霞ケ浦で
人口知能(AI)を鮮度評価に活用することで、
水揚げしたシラウオをS~Cの4段階で評価し、高評価の物はブランド化して販売、
上級物価格は5倍に評価され価値を上げている。
国内人口の高齢化、小世帯化の追い風に乗ってスーパーの惣菜は伸びて来たが、
人手不足環境とメーカーや異業種からの参入など競争環境が激しくなって来た。
今後も市場規模は拡大していくと見込まれる中で、
自店の惣菜が消費者から目当てにされ、購入される商品にしていく事が重要になっている。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<恵方巻ハーフ3本セット>
*街角通信は毎週1回、配信しております。
コメント