「景気横這いで迎える年末年始」
内閣府発表の11月街角景気は判断指数が49.5で10月から横ばいで、
内閣府は「緩やかな回復基調にあるものの一服感がある」とした。
家計動向関連は小売り関連が1.2ポイント改善したが、サービス関連は0.7ポイント低下、
2~3か月先の先行き判断指数は1.0ポイント上回る49.4だった。(日経)
JR6社は年末年始(28日~4日)の新幹線、在来線の指定席予約が
前年比44%増、2018年度比8%増とコロナ前の水準を超えたと発表、
混雑ピークは下りが29日、上りは1月3日となる見込みで、
JR各社は年末年始に予約できる席数を前年比10%増に確保して対応する。
「モノの値上げは一服、サービスに移行」
日銀公表の11月企業物価指数は前年比0.3%上昇で10月より鈍化、
原材料高を起点とする企業物価の上昇は弱まり、
物価上昇の牽引約がモノからサービス分野に移って来た。
企業物価の伸びは弱まったが、人件費などの影響を受けやすいサービス価格が上昇傾向にあり、
10月のCPIの押し上げ要因はサービスの寄与度が1.05で、
食品や衣服などモノは、2.63と今後は当面CPIが大きく下がらないとした。(日経)
イオンは12日、PBのトップバリューシリーズの29品目を3~26%値下げを発表、
鍋つゆなどの季節商品の他、ホットケーキミックスや食用油や日用品を値下げし、
9月に続き2度目で、対象は合計60品目となる。
前回の東武ストアやイオンなど、今後、値下げに取り組みスーパーが増えて来そうだ。
「二極化の商品開発が進む」
ローソンは2023年のXmasケーキの発表の中で、イチゴや飾りつけのないホール型ケーキを発売、
価格は6号で¥2490と割安感を出しつつ家族で自由にデコレーションしてもらう。
一方、¥4000~¥5000の高価格帯のケーキも用意し、消費の二極化に対応する。
同社では制限のない年末になって、自宅や友人宅に集まり、パーティをする傾向にあると説明。
進化するおにぎり界にパリの風が逆輸入している。(日経MJ)
外国では寿司に比べ知名度は低いおにぎりが、日本のエンタメの影響を受けて進化、
「安くて手軽に、日本らしさが味わえる」と人気が出ており、
日本では「オリーブオイルご飯と生ハムおにぎり」「ペペロンチーノおにぎり」など流行しそう。
「顧客の五感ニーズを取り込む店づくり」
ライフCOは店舗のBGMやコマーシャルに民族音楽を取り入れ、ブランドづくりに役立てる。
ライフの有機食品を扱うビオラルでは民族音楽や鳥のさいずりなど、
オーガニック商の取り扱いに似合った自然の雰囲気を醸し出すBGMを導入する。
ユニーは肉や魚を焼く音などの「効果音」の種類を大幅に増やした。
野菜や肉の売場では鍋をグツグツ煮る音や揚げる・焼く音で効果を期待する。
外食各社が小型店の展開に力を入れており、
吉野家は従来の半分の店舗面積でテイクアウト専門店を24年末に約5倍の160店に増やす。
初出店から約1年半が過ぎ、売上は計画を上回り、女性客の獲得につながっている。
マクドナルドは同社初のテイクアウト・デリバリー専門店を東京早稲田に開業、
調査会社のエヌピーディによるとテイクアウト市場は19年比13%増の1兆9260億円、
実際吉野家のテイクアウト比率は37.5%となっている。
今年最後のイベントに対し、
消費者は節約とグルメニーズの中で、場面を捉えたメリハリをつけた消費が強まりそうだ。
このニーズに対応する為に必要なことは「コスパ」であり、
価格の安さのなかでの価値観、プチグルメ商品の中で価値観のある商品づくりが重要だ。
<スーパーの惣菜・米飯・寿司>
<和のおかずセット>
*街角通信は毎週1回、配信しております。
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